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しがない中年のブログ ダイエット・健康・様々なライフスタイル

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フコイダン(フコダイン)と癌の関係 効果なしと言われる真相とは

どもっ飯朔です。

皆さんも昔から海藻は「体にいい」と言う認識はあったはず。
髪の毛が生えると言う説は否定されましたが、健康効果に疑いはありません。


そんな海藻に含まれる「フコイダン」と言う成分が様々な病気に対して効果があると言う報告がされています。

気になりますね、そこで詳しく調べてみました 

 

 

フコイダンとは

フコイダン(Fucoidan)とは昆布やワカメ、モズクなどの「褐藻類」の粘質物に含まれる食物繊維のことを言います。

要するに海藻類の「ネバネバ」がそうです。

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健康効果が注目され始めたのは、1996年に「日本癌学会」で制癌作用が報告されてから。

ネバネバの中にはカルシウムやヨウ素などのミネラルやビタミンが多く含まれています。

近年ネバネバ成分の中の「アルギン酸」がコレステロール吸着作用、ラミニンの血圧降下作用が注目を浴びていますが、これら以外にネバネバに含まれていると分かったのが「フコイダン」です。

 

フコイダンの効果

フコイダンの制癌効果には次の3つがあります。

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1、アポトーシス作用

これは細胞が新陳代謝で自ら死んでしまうように遺伝子に組み込まれています。

フコイダンは癌細胞に対し同じような作用を持ち癌細胞を「自然死」させることが分かってきました

 

2、免疫力強化作用

癌細胞と互角以上に戦えるように細胞を強化すること。

 

3、新生血管抑制作用

ガンが転移し広がるためには新しい血管を作る必要がありますが、フコイダンはそれを抑制し、癌細胞への栄養を遮断し壊死させる作用があります

 


以上のような制癌作用に加えて

抗酸化作用・・・体の酸化(サビ)を防ぎ疾患の発生を防御

抗菌作用・・・・感染症を防ぐ

皮膚創傷修復・・・傷口が早くふさがる

胃粘膜保護・・・・消化吸収が良くなる

胃潰瘍治癒促進

血中コレステロール低下

などが基礎研究で確認されています。

 

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フコイダンを摂る方法

フコイダンを撮るにはどんな海藻でもいいと言う訳ではなく、中でもトンガ産の「モズク」が研究に一番適した内容成分を含んでいるようです。

じゃあ「モズク」をたくさん食べればいいんだ、と言う事でもないです。

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残念ながらモズクの中には数パーセントしかフコイダンは含まれていませんし、加えて食物繊維ですので消化吸収がうまく行きません。

ではどうすればいいかとなりますが、現在九州大学の白畑教授を中心としてフコイダンの「低分子化」の研究が進んでいます。

「低分子化」を簡単に言うと、分子を小さくすることです。

 

塊の肉は食べにくいですが、細かくすることで食べやすく、消化が楽になります。

その作業を分子レベルで行う事が「低分子化」です。

具体的には、人間が体内に吸収できる分子量は3000以下だとされているので少なくともそれ以下にする必要があります。

ところが500以下にすると、フコイダンの重要な成分が壊れる為、アワビに含まれる酵素を使って維持するなどの難しい研究が日々なされています。

 

今のところ一般患者への臨床研究には至っていません

でもそう遠くない将来には「薬」として提供される事は間違いないです。

現在フコイダンを含んだサプリメントも発売されていますが、当然そこまでの低分子化はされていないはずです。

 

「何かの病気に効く」と言う事ではなく「健康維持」の為に飲むと言う意識でいいのではないでしょうか

それに結構な値段がするようですしね。。。。

 

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フコイダンの上位版「フコキサンチン」がすごい

フコイダンの研究過程で発見されたのが「フコキサンチン」です。

フコキサンチンも褐藻類に含まれていますがその成分は褐藻類の油部分に含まれる「カロテノイド」です。

フコキサンチンが持つ効果を簡単に説明します。

 

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肥満の原因は通常白色脂肪細胞の蓄積です。

脂肪を燃焼させてエネルギーに変える「熱産生タンパク質」と呼ばれる物質は「褐色脂肪細胞」にしか存在しません。

ところがフコキサンチンは白色脂肪細胞の中でもこの遺伝子発現を促進させて脂肪を燃焼させる働きがあることが分かりました。

 

ただし動物実験の段階ですが人間にも応用できるようになると、肥満を原因とする「生活習慣病」の予防にも大きく関連してきます。

その他にもフコイダンと同じように、抗酸化作用、抗糖尿病作用、抗腫瘍作用、抗血管新生作用、抗炎症作用もあります。


フコキサンチンにはフコイダンが持つ細胞のアポトーシス作用を強力にサポートする事が分かっているので、両方を一度に摂取することが望ましいとされていますが、サプリメントでそれが可能なのかどうかは不明です。


どちらの成分も未だ研究過程なので、ヒトに対する「薬効」としてのエビデンスは出ていません。

また新しい発見であるため所説入り乱れています。

 

前述のよう「低分子化」が必要とする研究もありますし、「高分子」でも効果が認められると言う説もあります。

フコキサンチンのサプリメントも発売されていますし、1日の摂取必要量も明記してあります。

 

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さいご

あくまでも個人的な感想ですが、こうしたスゴイ効果があるものはちゃんとした「」として、厚生労働省の認可のもと安全であると言う評価が確定してから摂ってもいいのではないでしょうか。

まあ、健康は自己責任のもとに管理しましょう。