とびひ感染者はプールに入るとさらに悪化!かさぶたになるとキツイ!
どもっ飯朔です。
今回も「とびひ」について書かせて頂きます。
前回はとびひの「水疱性膿痂疹」(すいほうせいのうかしん)について解説しましたが、今回は痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)についてです。
「とびひ」は主に子供の間で夏に流行するもので、デリケートな子供の皮膚はトラブルに要注意です。
「とびひ」の症状の様子と種類まとめ
とびひの潜伏期間は、細菌に感染してから約2〜10日。
夏は気温が上がり湿度も高くなることから、汗をかきやすくなります。
菌も繁殖しやすくなることから、夏に多く見られる病気です。
最近では暖房機能の高度化で、冬に発症する例も見られるようになりました。
とびひには、原因となる細菌や発疹の症状などから、水ぶくれやびらんを特徴とした「水疱性膿痂疹」と、かさぶたを特徴とする「痂皮性膿痂疹」(かひせいのうかしん)の2種類に分けることができます。
それぞれ、原因の細菌や症状などが違いますが、日本でみられるとびひの約80~90%は「水疱性膿痂疹」。
患部は赤く腫れ小さな水疱ができ、膿疱になった後破れてびらん(ペロッと皮膚がむけた状態)に変化します。治る過程では厚いかさぶたに覆われます。
痂皮性膿痂疹の症状
通常、のどや皮膚には溶連菌(A群β溶血性連鎖球菌)という菌が住み着いています。
この菌は健康だと特に問題ないのですが、皮膚を守る免疫力が低下すると小さい傷に菌が侵入してしまい痂皮性膿痂疹を発症します。(黄色ブドウ球菌との混合型もある)
症状に関しては、膿疱ができた皮膚がただれていき、後に厚いかさぶた形成されて全身に広がります。その他、発熱・リンパの腫れ・のどの痛みなどの症状も感染する。
また重症になると、溶連菌が産生する毒素により猩紅熱みたいに全身が真っ赤になる場合があるので注意!
かかりやすい季節は特になく、年齢関係なく発症します。
赤ちゃんがとびひにかかった場合の基本的な症状は?
まだ小さな体の赤ちゃんも、とびひにかかってしまう可能性は十分に考えられます。
赤ちゃんにとびひができてしまう原因は、あせもや湿疹・虫刺されやアトピー性皮膚炎などをかきむしったりした後にできる傷口に、細菌が感染してしまうからです。
感染するとほとんどの場合「水疱」ができます。
水疱の大きさはさまざまで見えないほどの小さなものから、稀にかなり大きくなることもあるようです。
痒みから、その水疱を引っかいたりして破くと汁が出てきます。
その汁を触った手で体の他の部分を触ることで感染がさらに広がっていくのです。
水疱が破れた後の傷口をさらにかきむしることも、感染の原因になるので注意が必要となります。
子供がプールに入れるようになる目安は?
学校によっては、とびひの場合はプールだけでなく学校自体も休まなくてはいけないところもあります。
子供がとびひに感染してしまった場合、基本的にはかかりつけの病院で完治したことが証明できるくらいまでは、プールに入ることを避けた方が無難でしょう。
とびひは早いもので3日ほどの期間で治ることもあります。
ただし、皮膚の状態や管理の問題で症状が悪化したりすることもあるので注意が必要。
もし症状がひどくなってしまった場合は、治療が長引くことになってしまうので、当然その間はプールには入れません。
とびひは感染力が強く、特に保育園など集団生活の場で流行すると、予防しきれないこともあります。夏場などとびひが流行っている時期は、いつも以上に子どもの皮膚状態を注意して観察するようにしましょう。
とびひで「かさぶた」ができたときの対処法は?
「痂皮性膿痂疹」という種類のとびひに感染してしまった場合、水疱ができた後、厚い「かさぶた」になることがほとんどです。
かさぶたができた後もかゆみが続くため、またかきむしってしまうことで化膿が再発してしまうことがあります。
この痂皮性膿痂疹は頭に炎症として出来ることがあるのですが、その場合、刺激を与えてしまうと炎症が悪化する悪循環となってしまうので、いつも使っているシャンプーで刺激を与えてしまわないよう気をつけなければいけません。
ケアを正しくおこなうためにも「シャンプー」を上手に選ぶことが大切。
頭をシャンプーで洗う際は、例えば赤ちゃんでも安心して使えるような、「低刺激」の固形石けんやシャンプーを使うことをおすすめします。
子供がとびひにかかってしまったときは、やはり体や身のまわりを特に「清潔」に保っておくことが大事です。
患部を触ってしまわないように注意してあげ、お医者様から処方された薬を正しく使用するようにしましょう。
もし大人がとびひに感染した場合は、子供にうつさないよう生活用品の使用を大人と子供で分けるなど、とにかく「接触」しないよう気をつけることが重要です。
(参考:ヘルスケア大学・maruho)
まとめ
子供がとびひにかかってしまったときは、やはり体や身のまわりを特に「清潔」に保っておくことが大事です。
患部を触ってしまわないように注意してあげ、お医者様から処方された薬を正しく使用するようにしましょう。
もし大人がとびひに感染した場合は、子供にうつさないよう生活用品の使用を大人と子供で分けるなど、とにかく「接触」しないよう気をつけることが重要です。