きゅうりに栄養がないのは嘘?食べる組み合わせで栄養素が破壊する説について
どもっ飯朔です。
夏野菜といえば、トマト・枝豆・オクラ・ナスそして・・きゅうり。
真夏を乗り切る為にも活力を得られる野菜が用意されてますが、きゅうりには身体に得られる栄養素が全く無いという噂を耳にします。
確かに珍妙な形をしてますが、きゅうり好きの私にとって、この問題は納得できないところ
今回はきゅうりの栄養素や食べ合わせの真相を明かしていきたいと思います。
きゅうりの栄養素
栄養素について
・カロリー 16kal (100gのデータ)
・カリウム 210ml(野菜の中では微妙 パセリ1000mg)
カリウム…ミネラルの一種。過剰な塩分の排出、利尿作用・筋肉の収縮を促す働きを担う
・食物繊維 0.4g (野菜の中でも最低 しそ7.3gμg)
食物繊維…善玉菌を増やす水溶性食物繊維とデトックス効果がある不溶性食物繊維に分けられる
・βカロチン 330μg(野菜の中でも最低 モロヘイヤ10000μg)
βカロテン…皮膚や粘膜を保護・活性酸化による体の老化や酸化を防ぐ・ガン予防。腸で吸収されてビタミンAに変わる
・ビタミンc 13mg(野菜の中でも最低 赤ピーマン170mg)
ビタミンC…疲労回復・活性酸素を防ぐ・免疫力アップ・コラーゲンの生成・メラニンを抑制・ストレスを軽減するホルモンの生成
きゅうりやピーマンなどの青臭い成分「ピラジン」には、血栓を予防し心筋梗塞・脳梗塞の発症を抑制できる。
このように様々な栄養素を摂取できるのだが、摂取できる栄養分が少ないということがわかります。
夏バテにはきゅうり!
きゅうりには長い歴史があります。インド・ヒマラヤ山脈が発祥で、約1500年前に中国から日本に伝わり、平安時代には既に栽培されていました。
当時のきゅうりは、現代のみずみずしい胡瓜とはほど遠く苦味が強すぎたため、あの徳川光圀公からも「毒多くして能無し。」と酷いレッテルを貼られてました。この時代に品種改良が無かったので相当苦かったでしょう。
この「毒」というのが、きゅうりの利尿作用と身体を冷やす作用のことで、胃腸の弱い人が食べると下痢を起こしたことから「毒」があると判断されたのです。
先ほどは栄養素が無いと言いましたが、夏バテには効果を発揮するのがきゅうり!
きゅうりに含まれる水分は粒子が細かく血流の流れをスムーズにさせ、各器官に栄養を運び全身の機能を高める効果があるのです。
またカリウムも含まれており、血液のナトリウムを排出を促して高血圧を予防し、利尿作用と体の熱を冷ます効果もあります。
その他、きゅうりの青臭い香りはストレス解消にも効果があります。イライラした時はきゅうりを嗅いではいかがでしょうか?
きゅうりの食べ合わせは危険なのか?
様々な効果はわかりましたが、一つ疑問があります。
きゅうりにはビタミンCを壊す酵素が含まれており、ビタミンCを含む食材との食べ合わせは注意!とネットでも見ますが本当なのでしょうか?
実はきゅうりに含まれる「アスコルビン酸酸化酵素」という酵素が原因なのです。
きゅうりやニンジンに含まれるアスコルビン酸酸化酵素とビタミンCを含む食べ物を、合わせて摂取すると破壊されるということが一般説なのですが・・・
この説は間違いであり、近年の研究ではアスコルビン酸酸化酵素とビタミンCを食べ合わせしても、ビタミンCは壊れないという事がわかりました。
野菜等健康食生活協議会によると
還元型のビタミンC(L-アスコルビン酸)を酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)に変化させます。体内でも還元型ビタミンCはデヒドロアスコルビン酸に酸化されますが、状況に応じて容易に還元型に戻ります。
還元型・酸化型の両方を摂取しても、体内では還元型として存在することが実験で証明されてます。
つまり、ビタミンC→破壊されて酸化型ビタミンC→ビタミンCに戻る。ビタミンCの破壊は行われるが、摂取するビタミンCの量は変わらないということだ。
この結果から「きゅうり」と「ビタミンCを含む食べ物」を食べ合わせても、ビタミンCの摂取量は減ることがないということがわかりました。
日焼けを悪化させてしまう危険も
日焼け問題にもビタミンCが関係しています。
ビタミンCが豊富に含まれる野菜・果物に、ソラレンという光毒性が含まれてるからなのです。
このソラレンを含んだ食べ物を摂取してから外出すると、紫外線の吸収を強め日焼けを促進してしまうのです。
幸いきゅうりはビタミンCが豊富ではないので、あまり脅威ではありませんが、その他ビタミンCが豊富な食べ物には注意が必要です。
ソラレンのピークは2時間、7時間経つと効果が無くなるので、夕食に食べるなら問題ありません。
ソラレンが含む食べ物はコチラ↓
きゅうり以外、レモンなどの柑橘系・いちじく・キウイ・アセロラ・セロリ・パセリ・シソ・三つ葉