ファーミキューテス(デブ菌)という腸内細菌が肥満の原因!?
どうも、飯朔です。
肥満の原因というのは、もちろん食べ過ぎや運動不足なんですがもう一つの原因というのが腸内細菌。
全ての腸内細菌が危険ではないのですが、様々な環境や個人によって違います。
そんな私達の健康に左右する細菌なんですが、中年の天敵とも言える「肥満」に影響を及ぼす細菌があるとのこと。
その名は「ファーミキューテス」!
詳しく調べましたのでご覧ください。
腸内細菌の分類
腸内には様々な細菌が存在しているのですが、その数百種600兆個以上・・。
これら様々な細菌はグループにまとまっており(腸内フローラ)、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つに分かれています。
今回紹介するファーミキューテスは日和見菌の属しているのですが、日和見菌の役目とはなんなのでしょうか?
たとえば善玉菌が優勢になれば特に何もしないのですが、逆に悪玉菌が優勢になれば腸内環境を悪くする方向に働くのです。
ファーミキューテスとは
日和見菌の属するファーミキューテスはなんなのかというと、主に消化された食物を様々な栄養素として体内に吸収する働きをする腸内細菌です。(同日和見菌に属するバクテロイデスは脂肪の吸収を抑えたり燃焼する腸内細菌)
アメリカ・ワシントン大学のゴードン博士(科学雑誌ネイチャーより)によると、ファーミキューテス菌が増すことによりエネルギーを吸収する能力が高くなることがわかったのです。
500種類以上のマウスに「ファーミキューテス類・バクテロイデス類」の2グループに分類、肥満のマウスにはファーミキューテス菌が多く、バクテロイデス類が少ないことが判明。
なぜなら、脂肪の消化・吸収に重要な胆汁が大きく関わってくるから。
胆汁は胃酸などと同じ「酸」なので、胆汁の量が増えると腸内細菌を殺菌してしまう場合があります。(肥満な方は胆汁の量が多い)
ファーミキューテス菌は殺菌されにくく、バクテロイデス菌は殺菌されやすい。つまり大腸へ到達する胆汁の量が多いほどバクテロイデス菌が減少してしまうんですね。
つまり、ファーミキューテス菌が多い方は肥満な方で、バクテロイデス菌が多い方が痩せていることが明らかになったのですね。
ですので、どんだけ食事制限しても中々体重が減らない・・・と困ってる方はもしかしたらファーミキューテス菌が多い可能性があります。
ファーミキューテスの危険性
生活習慣病と大腸はとても密接な関係であること。
この腸内細菌が増すことにより、肥満だけでなく後のメタボリックシンドローム・糖尿病・心臓病のリスクを上昇する危険性あります。
ただ、他人に感染することは無いのですが、親から子へ遺伝する可能性が高いと言われてます。
デブは遺伝するという言葉は昔からありますが、元々のネタはここから始まったのかもしれませんね。
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ファーミキューテス菌が増える食生活
ファーミキューテス菌が増えてしまう主な原因が食生活。
食べた物を分解したエネルギーを吸収する働きを得意とするので、たくさん食べることでファーミキューテス菌の働きが活発になってしまうのです。
特に注意したいのが”脂質・糖質”の摂りすぎ。
脂質の中でも、飽和脂肪酸(ラードやバター・肉類の脂肪・乳製品の脂肪)という脂質や糖質系は多くの胆汁が排出されることになり痩せ菌であるバクテロイセスが殺菌されてしまいます。
バターは約50%牛脂は約41%ラードは約39%生クリームは約27%チーズ類は14~20%マーガリンは約22%チーズは16%
簡単!栄養andカロリー計算より引用
理想のバランス
また、肥満体型の方に1年間ダイエットをして(脂肪と炭水化物を控えた食事を摂ってもらう)腸内細菌を観察。すると痩せ菌であるバクテロイデータス類が増えたとの結果がでているんですね。
つまりバランスが大事。
理想はファーミキューテス菌:バクテロイデス菌=4:6。
2つの菌の割合により、健康なのか否なのか決められます。
まとめ